LEGOレゴ8143フェラーリF430チャレンジその6
今回は、前回までで製作した機能ユニットを、順次組立し完成させる予定でした。
実車の機能ユニットや製造工程を調べてみると、
今回やろうとしている方法は、かなりの相違があるのがわかりました。
そこでもう一度原点に立ち戻り、実車に近い形で進めることにします。
目次
まえおき(ここからの組立の進め方について)
ここまで実車のフェラーリのクルマの作り方を踏襲して
レゴ8143セットを組立を進めてきたつもりでした。
しかし、いろんな情報を入手すると、
今のやり方では機能ユニットとしては、正確性に欠けていることがわかりました。
どこが正確性に欠けているかと言うと、大きく2つあります。
1つは、キャビン(乗車室)が、一体ものになっているか、
もう1つは、エンジンとリア足回りがリア駆動ユニットとして一体のものになっているか、
です。
キャビンについては、
前回までに製作した外装部分の各機能ユニットを、
キャビンとして組立していけばできそうな感じです。
さらに言えば、
ボディを構成するフロントとリアをキャビンと連結させいきます。
この状態は実車では金属部品で構成され、次に塗装の工程に入ります。
ドアなどの可動部分も一緒に塗装をし、色のわずかな違いも無いようにします。
一方、リア駆動ユニットはかなりの苦戦が予想されます。
リア駆動ユニットのリア車軸を支えているフレーム状のレゴ部品は、
メンテナンス用のスタンドの軸受も共用しています。
さらにアンダーパネルの連結機能を持たせています。
そのためこのフレーム状のレゴ部品は長いものが採用されています。
この部品をリア駆動ユニットに使うと、その後の組立が相当な困難が予想されます。
実車の組立工程では、このような構造はあり得ません。
今回は、レゴの完成品だけを楽しむわけではなくて、
実車と同じような機能ユニットの構成を再現し
その機能ユニットをクルマとして完成組立し楽しむことなので、
これで進めたいと思います。
むしろ、多少の無理をしても、実車の製造工程に準じた再現ができるというのは、
1:17のスケールモデルならではの魅力だと思います。
ちょっとまえおきが長くなったので、これぐらいにして・・・
リア駆動ユニット
エンジンとリアの足回りは、本来は別々のものです。
実車の組立ラインでは、エンジンとリア足回りは事前に組立が行われ、
一体となった機能ユニットとして、車両へ組立されます。
そこで上述のとおり、今回はこのイメージを形にしてみます。
実車ではこの段階において、ホイールは取り付いていません。
しかし、リアのディスクブレーキは装着されています。
そのイメージを出すためにゴム部のタイヤは外し、取り付けてみます。
リア軸の中央部にはギアボックスのようなブロックが設定されます。
エンジンの位置、エンジンの出力の位置、その出力から後輪軸の位置、
これらがきっちりと寸法が出てるんじゃないかなと思えるような構成をしています。
こうして見るとデモのブロックを見えないところにおいても
いろいろ工夫して実車に近い形で再現してるのはよくわかります。
リア車軸の中央部のギアボックスがあったなんて
完成品はおろか、組立ての途中でも全くわからないですよね。
フロント足回り
ここは操舵の機能やあサスペンションの設定がなく、車軸と軸受けがあるだけです。
ここはそんなに力も入ってないことなので、簡単に組立して終わりです。
ボディ
実車では、ボディは金属製で、ボディを組立をしてから塗装をします。
今回のレゴ8153セットでは、主に外観赤色がボディーとなります。
機能ユニットとしては、ドアや屋根などのキャビン部分、
ボンネットやタイヤカバーなどのフロント部分
エンジン部分のリアハッチバック、タイヤカバーなどのリア部分、
の3つとなります。
まず、骨格の中心であるキャビンを完成させます。
8143セットでは、特に左右側面になるドアとのツナギが弱いので梁を作るとします。
接地する下端の高さが不揃いなので、下にプレートを敷くようにします。
これらを実施することで、剛性があがって、組立中の破損が対策できます。
次に、リアを組立します。
リアホイールのパネルをつけてきます
ここも設置面の高さが異なっているのでフラットなパネルで補強をします。
エンジンのリアハッチについても設置します。
続いてフロント部を組み立てていきます。
剛性不足解消するためにフロントのダッシュボードについても
組むようにして行きます。
フロントホイールのカバーについては片持ちのポジションになりますけれども
ブロックを挟み込むような構造になっているので強度的には問題ないと思います。
これで金属部分の組み立てが終わりました。
実車ではこのような状態から塗装ブースに入れて
ロボットで吹き付けエアガンで塗装するようになります。
レゴ黒色部品を取り除くと、わりとすっきりして分かり易かったと思いますが、
ボディーの剛性を考慮すると、非常に難しい作業になるので、これで良し、とします。
自分でも、相当手の込んだ遠回りしたな、と思います。
今回はここまでとします。