LEGOレゴ8386フェラーリF1レーサー1:10レビューその4
今回は、フロントサスペンションとステアリングについてレビューします。
今回の部分も、観察してみると、本物そっくりで驚きました。
目次
フロントサスペンション
サスペンション概要については、8386レビュー3と説明が同じになりますが、
道路の起伏を吸収するための装置のことで、クルマの安定性や乗車快適性を
向上させるものです。
本物のクルマであるF1レーシングカーのフェラーリF2003-GAでは
リアサスペンションと同じく、フロントもダブルウィッシュボーンを採用しています。
フロントサスペンションの再現
外観イメージは、リアサスペンションと同様、概ね上手に再現しています。
上下のアーム部分を、A字形状のレゴ部品を使っています。
実際のクルマの縮小スケールよりもかなり太くなりますが、
1:10のスケール通りに正確に縮小すると、
強度的にも、イメージ的にもバランスが崩れるように思われますので、
これは正しい選択かと考えます。
ただ1つ残念なところは、機構的に動作はしないところです。
フロントサスペンション動作改造の可能性
動作させる改造について、可能性を検討してみます。
レゴ8383は構造的としてはダブルウィッシュボーンそのものなので、
動作を制限している部分を、解除できれば、動作することになります。
観察すると、
動作を制限している部品群が2セットあることがわかります。
そこでこの部品群を除去してみます。
見事にダブルウォッシュボールの機構を再現できます。
ショックアブソーバーとバネがついていないので、減衰機能はありませんが、
逆に言うとこれを付けると実際のクルマを再現できるということになります。
ここで注目しておきたいことがあります。
アームリンク長さと、タイロッドリンク長さが同じに設定されていることです。
これは、かなり重要なことです。
と言うのも、同じ長さにしたことで、
サスペンションの動作とハンドルの動作が干渉を受けないようになります。
今回は改造はここまでにしますが、
レゴのバネ付きのショックアブソーバー部品を取り付ければ、
更に本物のクルマに近くなります。
ステアリング
進行方向を変える装置のことで、
運転手がハンドルを操作することで、タイヤの向きを変え、
進行方向を変化させるものです。
方式は、いくつかあります。
ハンドルの回転運動を、ラックピニオン構造の歯車で、往復運動に変換し、
タイヤの付近で、リンク構造で、旋回運動に変換し、タイヤの向きを変える、
が一般的な方法です。
ステアリングの再現
レゴ8386では、ラックピニオンとタイロッドを用いた本格的な構造で
タイロッド部品は軸受が球面軸受(3次元の動きが可能)になっている
非常に手が込んでいるものです。
外観からも見ることが可能で、
ハンドルの回転運動で、タイヤの向きが変わる、力の伝わり方がよくわかります。
今回のまとめ
本物のクルマの構造を再現しているので、80点
サスペンションが動作しないから、減点10点
でも改造するとできそうなので、加点5点
75点と言うところでしょうか。
(ちょっと厳しい採点かな。)